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2015.4.21
スズキ・アジアン・チャレンジ、決勝レース2はアンドレアス・グナワンが優勝
アジア地域の若手ライダー育成のためスズキがサポートをスタートさせた2015年シーズン、FIMアジアロードレース選手権 (ARRC)「スズキ・アジアン・チャレンジ」が、マレーシアのセパンインターナショナルサーキットで開催となりました。
「スズキ・アジアン・チャレンジ」は、加賀山就臣がプロデュース・監修し、各国での予選会や選考を経て、日本はもちろん、インドネシア、タイなどアジア9か国から合計17名のライダーがこの開幕戦に集いました。使用するマシンは、DOHC4バルブの150㏄エンジンを搭載したアンダーボーンフレームのSUZUKI FU150となります。
ARRCの開幕戦は、セパン北コース(全長2・807㎞/コーナー数9)で行われていますが、レースウィーク最終日となる19日(日)は、スズキ・アジアン・チャレンジ、決勝レース2」が行われました。
前日の予選セッションで決まったレース1と同じグリッドに並んだ17台が、12時45分、レース2スタートで一斉に飛び出していきます。しかし、スタート直後にマシンの接触があり、レースは一旦赤旗中断。仕切り直しの再スタートからはトップ集団が絡みながらレースが展開していきました。レース1ではトップが独走するレースでありましたが、このレース2ではトップを先行させることなく、各車が集団になりながらレースを引っ張っていきます。
ポールシッターでレース1の覇者であるパティス選手も集団に飲み込まれ、他車の転倒に巻き込まれてしまいました。サバイバルレースの様相を見せたこのレース、結局トップを形成したインドネシアの3名がチェッカーを受け、表彰台を独占することになりました。優勝は#43 Andreas GUNAWAN(アンドレアス・グナワン)選手、続いて#99 Adhi CHANDRA(アディ・チャンドラ)選手、そして#55 Dedi KURNIAWAN(デディ・クルニアワン)選手という順でチェッカーフラッグを受けました。
Andreas選手はインドネシア在住の21歳。2011年、2012年の2年連続でインドネシアのMOTOPRIXでタイトルを獲得しているインドネシアでも有望な選手の一人。スズキ・アジアン・チャレンジのレース1では2位を獲得しており、唯一2戦連続で表彰台に上がった選手でもあります。
Andreas GUNAWAN(アンドレアス・グナワン)| #43
「このSUZUKIのF150は昨シーズンにレースでも使用していましたし、乗りやすいバイクです。レース2はレース1の反省も踏まえ、チームワークを大事にレースに臨みました。レースで特に気を付けていたのは、ライン取りと、ブレーキングです。前車に追い付くために丁寧なブレーキ操作でしっかりと距離を詰めることができるように、と心がけました。今回は同じインドネシアの3人とやり合って、一緒に表彰台に上がることができました。また次からも同じ仲間たちと表彰台に上がれるように頑張りたいです。」八代俊二 | ライダーコーチ
「今回は非常にラフなレースでした。アンダーボーンのクラスのライダーたちにとってはラフプレーが日常的に行われているようですが、非常に危険ですし、このあたりについてはしっかりと指導をしていきたいと思います。彼らもレースを経験し、誰が自分のライバルとなっているかが徐々にわかり始めてきており、そういったところから前に行こう、勝ちに行こうという気概を持って臨んでいるので、これからさらに経験を積んでいけば、まだまだ伸びていくことが予感できます。今回だけでなく、もう少し長い目で彼らに注目していきたいと思います。」