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  • ズズキ・アジアン・チャレンジ、初の雨のレースとなった鈴鹿戦

    2015 SAC Rd 3

    FIMアジアロードレース選手権 (ARRC) の2015年シーズン新たに設けられたレース・シリーズが、加賀山就臣がプロデュース・監修するスズキのライダー育成プログラム「スズキ・アジアン・チャレンジ」です。その第3戦は日本での初の開催となります。

    その舞台は、鈴鹿。残念ながら梅雨模様となったレースウィーク、鈴鹿のピットには、MotoGPマシンと同じカラーリングが施されたアンダーボーンフレーム150㏄モデル のSUZUKI FU150が並びました。

    「スズキ・アジアン・チャレンジ」は各戦で2レースを行うこのプログラムで、この第3戦も7月4日(土)は予選と決勝レース1が開催され、7月5日(日)はレース2が行われます。

    練習走行セッションまでは天気が持ったものの、予選セッションでは初のウエット、そしてシリーズ屈指のテクニカルコースとなる鈴鹿に多くのライダーがてこずる中、予選セッションでは、開幕戦のマレーシア、第2戦インドネシアで勝っている#98 Patis CHOOPRATHET(パティス・チョープラテット)選手がポールポジションを獲得。そして鈴鹿を知っており練習走行からその速さを見せた地元日本からの参戦の#83村瀬健琉(むらせたける)選手が2番手に。さらにパティス選手同様過去2戦ともに表彰台に上がっている#43 Andreas GUNAWAN(アンドレアス・グナワン)選手が3番手に入りました。

    予選セッション時から降り出した雨がさらにひどくなるヘビーウエットの状態で、レース1はスタートしました。3番手スタートのグナワン選手がフロントロウから飛び出し、レースをリードします。続く2番手はパティス選手らが続いたのですが、早々に2、3番手の選手がスリップダウン。後続のライダーたちが離れた形となり、グナワン選手にとっては楽な展開となりました。その後も2位争いは終始バトルが繰り広げられ、しかし、さらにそこからスリップダウンで数台が戦線を離脱。結局2番手争いを制したのは、11番手スタートのApril King H. MASCARDO(エイプリル・マスカード)選手。続く3位には2番手争いを生き残った村瀬選手が入り、今回もインドネシア、フィリピン、日本と、表彰台に上がった選手たちの国旗が表彰台に掲げられ、国際色豊かなレースを印象付ける形となりました。

    Andreas GUNAWAN(アンドレアス・グナワン) | #43
    「マレーシア、インドネシアに続き今回も表彰台に乗ることができました。予選と決勝、コースのコンディションが違いすぎていて、合わせるのが難しいレースでした。おまけに気温も寒くて、なかなかコンセントレーションを高めることも難しく、レース中はバイクを壊すことの無いようにレースだけに集中して、ちゃんと勝つことができました。明日も集中して気を付けて走ってまた1位を獲りたいです。」

    加賀山就臣 | ゼネラルマネージャー
    「我々にとっての地元であるこの鈴鹿で、スズキ・アジアン・チャレンジを開催できました。スポンサー、関係者の皆様にまずは御礼を申し上げます。

    初めてのウエットコンディションで、ドライタイヤでの走行、そして鈴鹿という難しいコース。若いライダーたちにとっては非常に難しい状況で、その多くにとって初めての経験だったと思います。
    しかし、すでに2戦を終えて、彼らのレベルも上がってきていて、進歩していることを実感できるレースでもあったと思います。今回のこのウエットのレースも彼らにとって、いい経験になったと思います。明日のレース2も事故なく無事に走りきってくれることを願います。」