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  • 2015アジアロード選手権も折り返し、第4戦タイ開幕!

    ARRC Rd4 2015

    2015シーズン全6戦で争そわれるFIMアジアロードレース選手権 (ARRC) は、折り返しを迎え、第4戦はその舞台をタイに移し、熱いバトルが再び繰り広げられることとなる。その舞台はチャン・インターナショナル・サーキット。タイの首都バンコクから北東へ400㎞ほど離れたブリラム県に2014年にできたばかりのサーキットである。

    ARRCのスーパースポーツ600㏄クラスに、今シーズンから挑戦を開始しているTeam KAGAYAMA SUZUKI Asiaは、加賀山就臣がゼネラルマネージャーを務める新参チームであり、チームが走らせるSUZUKI GSX-R600もこのシリーズへ初挑戦となるのだが、前戦となる第3戦鈴鹿では、41号車を駆る芳賀紀行ことナイトロ・ノリ選手が表彰台の一角に食い込むなど、大活躍を見せ、もう一台の25号車を駆るインドネシア・ジャカルタ出身のラフィード・トパン・スシプト選手も転倒があるものの着実にマシンを自らのものにして、更なる飛躍を目指して挑戦を続けている。

    第4戦は、8月28日(金)から公式練習が開始された。チームは、前戦・鈴鹿でのレースで、方向性が見えてきたセットアップをさらに進めたセッティングをSUZUKI GSX-R600に施してこのタイ戦に備えてきた。Team KAGAYAMA SUZUKI Asiaにとっては初のタイ戦だが、2名のライダーにとっても、チャン・インターナショナル・サーキットでの初レースとなる。つまりチームもライダーも初めてのコースであるため、初日の練習走行からしっかり走り込んでレースに備えたいところ、である。

    28日は、2回の練習走行が行われたが、最初のセッションでは、初めてのサーキットにもかかわらず、健闘した芳賀選手が1分41秒762のタイムでセッション6番手となった。一方のトパン選手は1分44秒410(25番手)と少々手こずっている様子。2回目のセッションでは、逆に芳賀選手が1分41秒936(12番手)でタイムアップならず。少し出遅れた感のあるトパン選手だったが、1分43秒200(23番手)ときっちりとタイムを縮めて走行を終えた。

    レースウィークは続く2日目は、3回目の練習走行に続き、予選、さらにはレース1(全16周)が予定されている。チームはマシンのセットアップを見直し、予選・決勝ともに上位を目指せるよう準備を進めていく。

    芳賀紀行 | #41
    「走り出しのフィーリングは良かったのですが、午後のセッションでセッティングを外してしまったみたいで、やるべきことがわかっているのにそれに合うセッティングが見つけられないという状態でセッション2を終えてしまいました。このコースは中高速コーナーの多いコースです。つまりスピードを殺さずに曲がることが重要になります。スピードを乗せて走れるセットを見つけてレースを頑張りたいと思います。」

    ラフィード・トパン・スシプト | #25
    「コースは非常に好きなのですが、マシンのフィーリングが合わないまま一日が終わってしまいました。コースのどこもかしこもしっくりこない、という状況でした。明日は走行2日目ですが、決勝レースがあるという忙しいスケジュールです。なんとかプラクティス3でマシンのセットアップを見直し、自分に合ったマシンに仕上げて決勝レースに臨みたいと思います。」

    加賀山就臣 | ゼネラルマネージャー
    「我々は、このシリーズに参戦している中で、唯一チームとライダー、ともにこのチャーン・インターナショナル・サーキット初参戦のチームです。これは大きなディスアドバンテージではありますが、ライダーにもがんばってもらって挑戦していくだけ、ですね。
    今日は、芳賀選手は走り出しから初走行を感じさせない走りを見せてくれました。午後はセッティングを外してしまったようですが、いいことも悪いこともあってダメ出しの確認ができたのだと思います。早くいい方向性を見つけて明日は結果につなげられることを期待したいと思います。
    トパン選手は朝からリズムに乗れていなかったようで、得意なコーナーが少なかったのかなと思いますが、周回数を重ねてセットアップを進めてほしいと思います。
    もう明日は決勝レースとなります。観客スタンドのチケットが売り切れになったということで、タイスズキをはじめ、非常に多くが観戦に来てくれるそうです。チーム一丸となってがんばっていきますので、皆さん応援よろしくお願いします。」

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