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2015.8.30
ズズキ・アジアン・チャレンジ、アンドレアス・グナワンが3勝目を挙げる
FIMアジアロードレース選手権 (ARRC) 2015年シーズンに創設となった「スズキ・アジアン・チャレンジ」。この加賀山就臣がプロデュース・監修するスズキのライダー育成プログラムです。8月の最終週、タイにあるチャン・インターナショナル・サーキットを舞台にその第4戦が行われています。レースウィーク2日目となる29日(土)も朝から好天に恵まれ、太陽は時折り雲に隠れることもありますが、ほぼ晴天となる一日でした。この日は、予選と決勝レース1が行われました。
アジア9か国から集まった17名の選手たちは、早朝からサーキットに入り、担当メカニックと一緒に、スズキのアンダーボーンフレーム150㏄モデル のSUZUKI FU150の最終調整に余念がありません。
午前10時半から30分間で争そわれる予選セッションでは、#99アディ・チャンドラ(インドネシア)が2分18秒967と唯一の18秒台でトップタイムを出し、第4戦のポールポジションを獲得しました。2番手以降は、ここタイが地元で、唯一走行経験のある#98パティ・チョープラテット(タイ)が2番手、3番手には、第1戦レース2と第3戦レース1で優勝をしている#43アンドレアス・グナワン(インドネシア)が入りました。夕方4時35分にはレース1がスタートしました。1コーナーの進入こそグリッドの順でしたが、その後は頻繁にトップが入れ替わる大集団のままレースは展開していきます。全7ラップでのレースですが、レース終盤になっても、トップ集団はダンゴ状態のまま。そして、チェッカーフラッグを受けることになりました。このチェッカーフラッグを真っ先に受けたのは、前日のプラクティスから常にトップタイムを出していた#43アンドレアス・グナワンでした。
グナワンに続く2位には、鈴鹿戦でも勝利した#83村瀬健琉(日本)。そして3位には#98パティ・チョープラテットが入りました。グナワンはこれでシリーズ最多の3勝を挙げたことになります。
「スズキ・アジアン・チャレンジ」第4戦は、さらに8月30日(日)にレース2が行われる予定です。
アンドレアス・グナワン | #43
「今日は3番グリッドでしたが、前に出ることだけに集中してレースに臨みました。鈴鹿が終わってからは、週に3回は水泳をやって体力をつけ、FU150を使って近くの駐車場で練習をしていたりして、このタイ戦にむけて身体作りをしてきました。やはりレースを勝つにはそれなりの体力も必要ですし、実際にバイクに乗っている時間、そしてよく眠ること、が必要だと思います。明日のレース2も集中して1位になれるよう頑張ります。」加賀山就臣 | ゼネラルマネージャー
「鈴鹿戦に引き続き、今回も面白いレースが展開されました。これはライダーたちのスキルアップによるものが大きいと感じております。それもひとえにスポンサー、関係者のおかげだと思っております。御礼を申し上げます。転倒が少なく、そして大集団になっていましたが、クリーンんなバトルが展開されていまして、見ているこちらが興奮してしまうような展開でした。
明日も今日と同じように大きな事故なくライダーたちがいいレースをしてくれることを望んでおります。」
生形秀之 | ライダーコーチ
「今回は最後まで誰が勝つかわからないレベルの高いレースでした。これまでの3戦で下位に沈んでいた選手の中にはトップに立ったり上位グループに喰い込むなどすることもできた選手もおり、自信も生まれたのではないでしょうか? 最終的にはやはり実力のある選手が上位に残りましたが、皆にチャンスのあるレースですので、レースの組み立てを勉強して、結果を残していってもらいたいと思います。」