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  • アジアロードレース選手権、第5戦が開幕

    2015 ARRC Rd5 Day 1

    全6戦で争そわれるFIMアジアロードレース選手権 (ARRC) 2015シーズンは、第5戦カタール戦を迎えることとなった。サーキットは、カタールの首都ドーハの北部の砂漠地帯にあるロサイル・インターナショナル・サーキットが舞台となる。

    砂漠の中にできたこのコースは、全長5.38㎞、16個のコーナーを持つ。高低差はほぼないが、カントが付いているコーナーが多いのも特徴で、MotoGPのカタールGPもこのサーキットで開催されている。、照明施設を完備し、シリーズ唯一のナイトレースは、夜の闇に浮かび上がるコースで争そわれる幻想的な雰囲気のレースとなる。高速コーナーも複合コーナーもあり、ライダーの技量も必要だが、中高速のサーキットでエンジンが速くなければ厳しいコースでもある。

    Team KAGAYAMA SUZUKI Asiaは、加賀山就臣がゼネラルマネージャーを務める今年できあがったばかりの新参チームである。ARRCのスーパースポーツ600㏄クラスに、SUZUKI GSX-R600を走らせ、レースごとにマシンの熟成を進め、第3戦鈴鹿では、早くも表彰台に立つなど目覚ましい活躍をみせている。ライダーは、その鈴鹿で3位表彰台を獲得した#41芳賀紀行ことナイトロ・ノリ選手と#25ラフィード・トパン・スシプト選手である。

    芳賀選手はスーパーバイク世界選手権で、トパン選手は世界選手権Moto2クラスで、と両選手ともにこのカタール戦を戦ったことのあるライダーだけに、期待は大きい。今回のカタール戦では10月1日から公式練習が開始された。この走行初日に3回のプラクティスセッションがあり、2日目に予選セッションとレース1、そして3日目の土曜日の夜にレース2が行われる。

    最初の練習走行は、まだ日が残っている午後3時半から行われた。この走り出しでは、芳賀選手が2分8秒065(8番手)、トパン選手が2分8秒604(10番手)とトップが5秒831と大きく離されている状態でスタート。このカタールでの走行データが無い分は致し方なしといったところだろう。続く2回目のセッションは、日が暮れた午後6時40分から、そして3回目は午後10時5分から、と日本国内では考えられない走行時間となっている。Team KAGAYAMA SUZUKI Asiaの2台は、それぞれ芳賀選手は、2分7秒859(15番手)、2分7秒311(15番手)。そしてトパン選手は、2分7秒823(14番手)、そして2分6秒580(8番手)を刻んだ。

    ラフィード・トパン・スシプト | #25
    「2年ほどこのサーキットを走っていなかったですし、スズキのマシンでの初めてでした。今日はいいタイムも出ているし、とても気分がいいです。まだセットアップには少し問題がありますが、明日の走行もあるので、よくなっていくと思います。ここ数戦あまり戦えていなかったと思うので、今回こそは皆さんに応援してもらえる走りをしたいと思います。」

    芳賀紀行 | #41
    「前回のタイ戦でのセットのまま、カタールに持ち込んでセッティングを進めようとしたのですが、その途中でチャタリングの症状が出てしまい、その症状を押さえるのに時間を費やしてしまいました。3回目の走行セッションでそのチャタリングの原因も見つかりましたし、タイヤも決まったので、このトラブルを解消し、さらにマシンをいい方向に振ってレースに臨みたいと思います。」

    武田雄一 | チームマネージャー
    「データなしのゼロ状態からのスタート、ということで前回のタイでのセットのまま走り出しのレースウィーク初日でした。ライダー2人には大変な思いをさせてしまっています。

    今回はトパン選手が、ここ2戦ほど苦しんでいましたが、今回はリズムにも乗れてきた感じがあって期待したいと思います。今回の3回目の練習走行で彼が出したタイムは、速いライダーについていったタイムですから、単独で走っても速くなるようにがんばってもらえれば、と思います。

    芳賀選手は、セッションの途中からチャタリングの問題が再発してしまいました。改善方法も見つけていますので、これを直していけば、また芳賀選手の活躍のシーンが見られるものと思っています。

    2人ともにこのロサイル・インターナショナル・サーキットでの走行経験もあります。そういったところでGSX-Rに力を貸してもらって、少しでも上に行けるようにがんばって行きたいと思います。皆さん応援よろしくお願いします。」

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