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  • 2015 MFJ全日本ロードレース選手権シリーズ 第9戦

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    ■大会名
    2015 MFJ全日本ロードレース選手権シリーズ最終戦 第47回MFJグランプスーパーバイクレースin 鈴鹿

    ■開催日
    [予選]2015年10月31日(土曜) 天候:晴れコース:ドライ
    [決勝]2015年11月1日(日曜) 天候:曇りコース:ドライ

    ■観客動員数 2万3500人(2日間合計)

    ■開催場所 三重県鈴鹿サーキット(1周=5.821km)

    ■ライダー
    JSB1000クラス:加賀山就臣
    J-GP2クラス:山元聖

    ■マシン
    JSB1000クラス:SUZUKI GSX-R1000L5 ヨシムラチューン
    J-GP2クラス:SUZUKI GSX-proto71

    ■結果
    《JSB1000クラス:加賀山就臣》
    予選/レース1:8番手(2分07秒861)/レース2:9番手(2分07秒
    634)
    決勝/レース1:DNF/レース2:6位
    シリーズランキング/12位(69ポイント)
    《J-GP2クラス:山元聖》
    予選/:16番手(2分13秒966)
    決勝/:DNS
    シリーズランキング/13位(50ポイント)


    全日本ロードレース選手権は、早くもシリーズ最終戦を三重県・鈴鹿サーキットで迎えました。国内最高峰クラスであるJSB1000クラスは、2レース制となっており、ボーナスポイントも3ポイントつくため、大量ポイント獲得のチャンスでもありました。加賀山は、前戦の岡山国際でのデータをもとに、マシン造りの方向性をコーナリング重視に変え、タイヤチョイスも、それに合わせたものを選んでいきました。しかし、前週にダートトラックでトレーニング中に転倒。肋骨を骨折した状態でレースウイークを迎えていました。
     
    最終戦は事前テストがなかったこともあり、一日早く木曜日から特別スポーツ走行が設けられていましたが、走り出した加賀山は、あまりの痛さに走行を中断。数々の大ケガを乗り越えてきた加賀山でも耐えきれないほどの痛みだったと言う。その後、痛み止めを処方してもらい、走行には支障がないほどまで回復していた。マシンは走行毎によくなってきており、金曜日には2分07秒760までタイムを縮めていました。
     
    ■公式予選
    公式予選は、ノックアウト方式で行われましたが、最初のQ1でレース2のグリッドが決まり、Q1の上位10台によってQ2・TOP10サバイバルが行われ、レース1のグリッドが決まるものでした。40分の計時で行われたQ1では、マシンの状態を確認し、セッション終盤に2分07秒634をたたき出しますが、ライバルも速く9番手。TOP10サバイバルに駒を進めます。10台がコースインし、その周で下位の2台が脱落する方式で行われましたが、加賀山は、2周目まで残りレース1は、8番手グリッドから、レース2は9番手グリッドからスタートすることになりました。
    J-GP2クラスの山元聖は、若手育成プロジェクトのひと区切りのレース。セッション毎にタイムを上げており、金曜日には2分13秒951を記録。予選で、さらなるタイムアップを狙っていましたが2分13秒966と目標にしていた2分12秒台に入れることができませんでした。

    ■決勝
    レース1は10周で行われる予定でしたが、スタート前のウォーミングアップでアクシデントがあり一時中断。1周減算され9周で行われました。加賀山は、得意のスタートを決め1コーナーで2番手に浮上し、オープニングラップは、そのままのポジションでホームストレートに戻って来ます。その後、順位を落とすものの、予選タイムを上回る速さを見せ5番手を走っていました。しかし6周目のダンロップコーナーで他車に接触され転倒。悔しいリタイアとなってしまいます。

    続くレース2でも、加賀山は好スタートを切り、2周目には3番手に浮上。一時は表彰台圏内を走っていましたが、レース1よりペースを上げられず8番手まで順位を落としていたところ、転倒したマシンがあり赤旗中断。残り7周で再スタートが切られることになりました。加賀山は、このチャンスを生かし、スタートで4番手に上がるとライバルとバトルを展開。最後まであきらめない走りを見せ6位でゴールしました。
     
    J-GP2クラスの山元は、好スタートを見せましたが、2周目のダンロップコーナー立ち上がりでマシントラブルが発生。このアクシデントで赤旗中断となりますが、マシンのダメージは甚大だったため、そのままリタイアをすることを選択しました。

    ◎加賀山就臣コメント
    「前戦の岡山国際での反省を踏まえ、今回はコーナリングスピードを上げていく方向でマシンをセットアップしていったところセッション毎に煮詰めていくことができました。レースは、スタートを決めて、どこまで食らい付いていけるかでしたが、レース1は接触転倒でしたが、レース2は6位と今季最上位今年一番の内容だったと思います。表彰台には鈴鹿8耐でしか立てませんでしたし、ランキングもTOP10に入れず、スポンサー、応援していただいている皆さんに申し訳ない気持ちでいっぱいです。またJ-GP2クラスのマシントラブルは多くの皆さんにご迷惑をおかけいたしました。チームオーナーとして深くお詫びいたします。最後に今年もダンロップさんを始め応援してくださった皆さんに感謝いたします」
     
    ◎山元聖コメント
    「予選順位はよくありませんでしたが、朝のウォームアップ走行でのフィーリングはよかったですし、追い上げて行こうと思っていた矢先のマシントラブルでした。今年は、Team KAGAYAMAに加入させていただき、バイクのことはもちろん、人として多くの事を学ばせていただきました。本当に感謝しています。これからも、もっとレーシングライダーとして成長していきたいと思っています」

    ◎武田雄一アドバイザーコメント
    「昨年12月にオーディションを行い山元を起用した若手育成プロジェクトですが、緒戦は最下位からスタートしました。少ないレースやテスト走行の中でライダーとして成長してくれましたし、チームとしても、いい経験になったと思います。このような活動を今後も続けて行きたいと思っています」
     
    ◎斉藤雅彦監督コメント
    「ここ数年、夏はよくても、この時期になると、うまくいかないことがありましたが、今回は、マシン的にもタイヤ的にも、いいレベルにあったと思います。それでもトップとの差はありましたが、ライダーの状態を考えれば、現状では、まずまずのレースだったと思います。来シーズンは、常に表彰台に上がれるように冬の間にやることを、しっかりやって新しいシーズンに備えたいと思っています」

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