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  • アジアロード選手権最終戦レース1、トパンは13位フィニッシュ

    2015 ARRC Rd6 Race 2
    FIMアジアロードレース選手権 (ARRC)スーパースポーツ600㏄クラスに2015シーズンから挑戦を開始しているゼネラルマネージャー加賀山就臣率いるTeam KAGAYAMA SUZUKI Asia。インドネシア出身、世界選手権Moto2クラスでの経験もある#25ラフィード・トパン・スシプト選手、そして、スーパーバイク世界選手権で活躍、鈴鹿8時間耐久ロードレース(通称:8耐)では、2013年よりTeam KAGAYAMAで3年連続3位表彰台をもたらした#41芳賀紀行ことナイトロ・ノリ選手という2名のライダーを擁して、SUZUKI GSX-R600で、このシリーズに挑戦している。

    その挑戦も1年目を終了しようとしている。日本ではすでに多くのレースシリーズが終了しているが、このARRCシリーズは、連日最高気温が35度という暑さの12月に入ったばかりのタイ・ブリナムにあるチャン・インターナショナル・サーキットで最終戦を迎えている。

    12月5日(土)にはその最終戦のレース1が開催された。前日の予選で、トパン選手は1分40秒969で18番手、芳賀選手は1分41秒289で19番手からのスタートとなったのだが、この日の朝に行われたウォームアップ走行では芳賀選手が1分40秒010という4番手のタイムで走行を終えており、少し時間がかかったが、戦えるマシンに仕上げ、芳賀選手にマシンを渡すことができたのだ。

    午後4時にレースがスタートすると、2台のGSX-R600は、ともにジャンプアップでポジションを上げる。12~13番手を走行していた。しかし、このオープニングラップで、41号車がまさかの転倒、炎上。早々にリタイアしてしまう。25号車は若干の順位の上下はあったものの、16周のレース最後まで13番手をキープし無事にゴール。トパン選手は3ポイントを獲得した。

    チームは、5日(日)朝のウォームアップ・セッションまでにマシンを仕上げるべく、炎上した41号車の修復に専念する。

    ラフィード・トパン・スシプト | #25
    「バイクは問題なくて、スタートも順位を上げることができて問題なかった。しっかりレースをすることができました。スタートポジションがあまり良くなかったけれど、前回のタイ戦では2レースともにゴールできなかったので、接触も転倒もなくレースを終えることができてよかったです。明日のレース2はもっといいレースをしてもっといいポジションでレースを終えたいと思います。」

    芳賀紀行 | #41
    「練習走行3回目でいいフィーリングのセットが見つかったので、それをベースにしたセットアップを進めたんですが、それが予選で裏目に出てしまいスタートポジションは良くはなかったのですが、さらにスタッフと協議して改善を続け、今日の朝のフリー走行では前回のレースのベストラップよりもコンマ5秒刻むことができました。このマシンで今シーズン最高位を狙うつもりだったんですが、突然ハイサイドで転んでしまいました。自分ではアクセルを開けすぎたのか、と思ったんですが、スタート直後からオイルを吹いていたようです。もう少し早く気が付いていれば、と後悔しています。今チームのみんなが懸命にエンジンの修復をやってくれているので、その労に報いるよう、今年最後のレースで最高位で終われるようにがんばります。」

    加賀山就臣 | ゼネラルマネージャー
    「芳賀選手がフリー走行でいいセットが見つかり、決勝はスタートから順位も上げてくれたんですが、5コーナーでマシントラブルによって転倒させてしまいました。非常に残念で、申し訳なく思っています。トパン選手は、今までの課題であった、周回ごとのバラつき、そしてレース後半にタレてしまうこと、に対してのトレーニングを行ってきました。この部分にレースペースは安定し、垂れることなくレースを終えることができました。13位という結果は満足はしていませんが、その成果が出たことをうれしく思っています。25号車は明日の朝のフリー走行でセットアップのトライをしてより上を目指せるようにマシンを仕上げて行きたいと思います。トパン選手、そして芳賀選手には表彰台を狙えるよう、全力でサポートしていきたいと思います。」

    #25Haga