-
2015.12.8
アジアロード選手権最終戦レース2、2台ともにポイント獲得!
加賀山就臣がゼネラルマネージャーとして立ち上げたTeam KAGAYAMA SUZUKI Asiaが参戦しているFIMアジアロードレース選手権 (ARRC)。スーパースポーツ600㏄クラスにSUZUKI GSX-R600で今季より参戦を開始した。ライダーはインドネシア出身、世界選手権Moto2クラスでの経験もある#25ラフィード・トパン・スシプト選手、そして、スーパーバイク世界選手権で活躍、鈴鹿8時間耐久ロードレース(通称:8耐)では、2013年よりTeam KAGAYAMAで3年連続3位表彰台をもたらした#41芳賀紀行ことナイトロ・ノリ選手という2名。チーム、ライダー、マシンともに、このシリーズへは初挑戦となる。
そんなTeam KAGAYAMA SUZUKI Asiaにとって今季最終戦となるタイ・ブリラムにあるチャン・インターナショナル・サーキットでの第6戦。練習走行日から3回の練習走行セッション、そして予選セッションと、今ひとつタイムが上がらなかったものの、それでもマシンのフィーリングは上がっており、チームも決勝レースに期待をしていた。しかし、5日(土)に行われたレース1では、芳賀選手の乗る41号車がエンジントラブルで転倒、リタイアとなってしまっていた。トパン選手の25号車は13位でフィニッシュを決め、チームは6日(日)のレース2に向けてマシンの修復作業とセットアップをさらに進めるべく夜を徹して作業を行った。
そして迎えたタイ戦最終日。この日も朝から好天に恵まれ、気温も上昇。レーススタート時間の午後4時になっても、気温は30度を指していた。6列目イン側18番グリッドのトパン選手、7列目アウト側の19番グリッドの芳賀選手ともにスタートを決め、2台のGSX-R600はグリッドよりも順位を上げて周回を重ねる。終始41号車は12番手、そして25号車は16番手前後で走行を重ね、それぞれ11番手、15番手でレースを終えた。レース後、一部で車両規則違反が見つかり、順位は繰り上がって、9位と13位にポジションアップとなった。
これで、Team KAGAYAMA SUZUKI Asiaの初めてのシーズンは終了した。芳賀選手はポイントランキング7位。トパン選手は同17位。チームのランキングは7位となった。チームは、7日(月)からのスリックタイヤテストのため居残り、来シーズンに向けた準備を進めていく。
ラフィード・トパン・スシプト | #25
「昨日よりもセッティング自体は良くなっており、すごく自分的には良かった。しかし、他のバイクが速くて成績としてはパッとしたものにはなりませんでした。それでもきちんと完走でき、成績を残せてよかったです。これで今シーズンは終了となりました。ともに戦った芳賀選手は最高のレーサーで勉強になりましたし、チームもまとまってきてすごくよくなっていました。一年を通してすごく良い経験ができたと思います。まだ来年のことは決まっていませんが、もしできることなら来年もまたこのチームで一緒に戦いたいと思っています。」芳賀紀行 | #41
「今週はトラブル続きのウイークエンドになりました。メカニックやチームスタッフがみんなで一生懸命バイクを仕上げてくれました。しかし、今日のレース2もトラブルが起きてしまいました。、レースは走りきってナンボ、データを取ることも重要ということで、バイクが止まるまで走るつもりでした。そんな中でも、何をどうしたらいいかということを探りつつごまかしながら、来季のバイクに少しでもフィードバックできるように走りきりました。がんばってくれたチームスタッフに多少なりとも応えられたのではないかと思います。
今シーズンを振り返ってみると、完全に不完全燃焼のシーズンでした。どこのサーキットでも問題点はほぼ一緒でした。つまり、この問題点をクリアできれば上位陣に絡める戦闘力のあるマシンに仕上げることができるということだと思います。シーズン中は雨の鈴鹿でのレースで1回表彰台に載っただけ。他にはぶつけられて逃してしまったレースも多々ありました。それは勉強になった部分もあり、来季があるならば、もっと上位に食い込めるようにがんばろうと思います。TEAM KAGAYAMAで走れたことを誇りに思いますし、スタッフのみんなに感謝します。TEAM KAGAYAMA最高!」加賀山就臣 | ゼネラルマネージャー
「今年、多くの皆様の御協力を得て、このFIMアジアロードレース選手権へのチャレンジをスタートさせることができました。参戦一年目ということで、データもなく苦労したシーズンで、ライダー2人には彼らに見合ったバイクを渡すことができず申し訳ない気持ちでいっぱいです。しかし回を重ねるごとに、バイクもチームスタッフも良くなってきました。今回のレースでは芳賀選手はトラブル続きで成績が振るわなかったのですが、ライダーは全力を尽くしてくれました。トパン選手も初日からレースに向けたトレーニングをし、その成果もあって、レース後半もタレることなく良いレースをしてくれました。来季はまだライダーは決まっておりませんが、このプログラムを継続していくことは決まっています。より良い成績を残せる環境、そしてマシン作りをして皆様の期待に応えていきたいと思っております。今年一年ありがとうございました。また来季もよろしくお願いいたします。」