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  • スズキ・アジアン・チャレンジ、初戦のグリッドが決定!日本人勢では服部真騎士選手が5番手スタート

    SAC 2016 Rd1 QP

    スズキ・アジアン・チャレンジ(SAC)が組み込まれているFIMアジアロードレース選手権 (ARRC)が開幕。レースウィーク2日目は、朝8時半から前日に続く2回目の練習走行、そして土曜日に開催となる2回のレースのグリッドを決める予選セッションが予定されていた。前日の練習走行での課題をクリアしつつきっちりとスタートポジションをひとつでも前に取るべく、各選手はコースへ飛び出していく。

    この日の天候は晴れ。事前の合同テストは、曇り空の下での走行が多かったが、気温30度を超えるマレーシアらしい気候の中での走行となった。スズキの150㏄ロードモデルであるFU150の性能を最大限に引き出し、各選手は予選前の最後の練習走行から、積極的に集団を作って走り合うシーンが続いた。練習走行2回目は、前日の走行でもトップであった#20 Jefri Tosema(ジェフリー・トセマ/インドネシア)選手が2セッション連続でトップ。続く2番手に#14 Arsyad Rusydi Shaharum(アーシャッド ルシディ・シャハルム /シンガポール)が入り、この2名はともに2分フラット。そして、#30 Rizal Feriyadi(リザル・フェリヤディ/インドネシア)選手が3番手であった。

    そして11時20分から30分間で行なわれた予選セッションは、再び大きな集団でスリップを使いながら各車がタイムアップを図る。このセッションではついに2分を切る1分59秒460を#43 April King H. Mascardo(エイプリル キング・マスカルド/フィリピン)選手がたたき出した。しかし再びジェフリー選手がこれを上回る1分59秒352で、2016シーズン最初のポールポジションを獲得した。また、トップ10名が2分00秒台に入る健闘を見せた。

    今シーズン、3名の日本人がこのSACに参戦しているが、日本勢トップは5番手に#11 服部真騎士(はっとりまきし/日本)選手(2分00秒490)、続いて#41 芳賀瑛大(はがあきと/日本)選手(2分01秒796/11番手)、#27 佐藤進之介(さとうしんのすけ/日本))選手(2分02秒307/14番手)という順であった。

    Jefri TosemaJefri Tosema(ジェフリー・トセマ) | #20
    「レースは13歳でモトクロスからスタートし集中して16歳でロードレースを始めました2014年からスズキ・インドネシアン・チャレンジに参戦し、2015年はチャンピオンを獲得してこのスズキ・アジアン・チャレンジに参戦することになりました。タイムを出すことに集中してセッションに臨み、無事にポールポジションを獲得できました。明日の決勝レースでは、落ち着いてベストを尽くして頑張ります。」

     

    Kagayama加賀山就臣 | ゼネラルマネージャー
    「アジアの小排気量車からMotoGPへのルートを作るというこのスズキ・アジアン・チャレンジですが、ついに2シーズン目の開幕です。今日も各選手が熱い走りを展開してくれており、決勝が楽しみです。これもひとえに、スポンサー、関係者の皆様の御理解と御協力の賜物です。ありがとうございます。明日、昨年以上に熱いバトルをしてくれるものと期待しています。ただ、熱い走りはいいですが、無用なクラッシュはしないよう、怪我なく開幕戦を終えてほしいと願っています。」


    yatsushiro1八代俊二 | ライダーコーチ

    「セッションを重ねるたび、走るたびに順調にタイムが縮まっていき、トップと後ろとの差もしっかり縮まりました。学習能力は高く、さすがアジア各地から選ばれた選手だけのことはあるなと思います。特に遅かった子たちの急激なタイムアップは、コーチとして、純粋にうれしく思います。
    明日は最初のレースですが、僅差になると思うので、彼らがどういうレースを見せてくれるのか期待しています。」

    SAC Class of 2016SAC 2016 Rd1 QP