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2016.4.1
アジアロードレース選手権開幕、スズキ・アジアン・チャレンジのメンバーが再集結
スズキ・アジアン・チャレンジ(SAC)が組み込まれているFIMアジアロードレース選手権 (ARRC)の開幕戦が、マレーシアのジョホール・サーキットで開幕した。SACは、3月31日(木)より走行がスタートし、続く4月1日(金)に2回目の練習走行と予選、2日(土)にレース1、レース2が行なわれるスケジュールとなる。
SACは、2015年に発足した、加賀山就臣がプロデュース・監修するスズキのライダー育成プログラムである。スズキの150㏄ロードモデルであるFU150を使用したワンメイクレースを行ないつつ、人として、そして国際派ライダーとして成長も促すプログラムとなっている。
すでに開幕戦の舞台であるジョホール・サーキットで1週間前に行なわれた事前の合同テストおよび最終審査を経て、今シーズンのSAC参戦ライダーが再びジョホールに集まることとなった。合同テストのセッション中に怪我を負ったものが数名おり、開幕から#5 Jagan Kumar(ジャガン・クマール/インド)選手が開幕戦への参戦を見合わせることとなってしまった。
ジョホール・サーキットは全長3.86km、12個のコーナーを持つサーキット。合同テストでは、5回の走行セッションがあり、その場で大半のメンバーがどんどんタイムアップを果たし、最初のセッションではトップグループが2分4秒台あたりで走行していたが、最終的にはトップは2分フラットまでタイムを縮めていた。
走り出しの練習走行1回目では、各自が新しいSACのレザースーツを着て、さらに各ライダーの体重を考慮したウエイトを積んでの走行となった。この日の走行は、#20 Jefri Tosema(ジェフリー・トセマ/インドネシア)が2分00秒732のトップタイムでセッションを終了した。タイムはほぼ全員が3秒以内に収まっている。
八代俊二 | ライダーコーチ
「初めてウエイトを積んだことで戸惑っているメンバーもいますが、イコールコンディションで行なっているこのSACの趣旨を理解してもらえたらと思います。今季は合同テストから見ていますが、今日の開幕戦練習走行1回目のセッションも、走行開始からきちんとタイムを出してくるところなど、昨年よりもライダーたちのレベルが上がっていることを実感していますし、期待しています。
走行前に各自でウォームアップをするようにという指示したのですが、各自が意識をもって短い走行セッションを有意義にできるよう、きちんと走行に準備するという考え方を持ってほしいですね。」