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2016.4.4
スズキ・アジアン・チャレンジ、開幕戦で2名のウィナーが誕生
SACが組み込まれているFIMアジアロードレース選手権 (ARRC)は、マレーシアの南端にあるジョホール・サーキットで、2016シーズンを開幕。3月31日(木)~4月2日(土)のスケジュールで最高峰クラスのSS600からSACまで合計5クラスのレースを開催する。
2015年に発足し、2シーズン目を迎えた、加賀山就臣がプロデュース・監修するスズキのライダー育成プログラムスズキ・アジアン・チャレンジ(SAC)も開幕。SACは1イベントに2レースを行なうことになるが、この開幕戦では決勝はレース1、レース2ともに4月2日(土)に開催されることとなっていた。
ウォームアップ走行に引き続き午前9時35分からレース1、そして12時50分からのレース2と立て続けにレースが行なわれた。前日に行なわれた予選の順位順で2レースとも同じグリッドからのスタートとなっている。
レース1で勝利を飾ったのは、各練習走行セッションからトップグループの常連で、予選でもトップタイムでポールポジションを獲得していた#20 Jefri Tosema(ジェフリー・トセマ/インドネシア)選手。ホールショットこそ#43 April King H. Mascardo(エイプリル キング・マスカルド/フィリピン)選手に先行されたものの、その後は盤石の走りで2016シーズン、SACのチェッカーフラッグを最初に受けることとなった。2位は#12 Rozaliman Zakaria Muhamad(ロザリマン・ザカリア/マレーシア)選手、3位に#30 Rizal Feriyadi(リザル・フェリヤディ/インドネシア)選手が入った。
レース2はレース1の3時間後となる12時50分にスタートとなった。ポールスタートのジェフリー・トセマ選手は前半こそトップを独走するも、その先行は許されず、#12ロザリマン・ザカリア選手や#22 Eane Jaye Solacito Sobretodo(イーアン ジェイ ソラシト・ソブレトド/フィリピン)選手、#30リザル・フェリヤディ選手らとバトルを繰り広げていく。
そして、最終ラップ、トップ争いを展開していたジェフリー・トセマ選手は、ピットサインのミスでピットインしてしまい、代わりにトップに立った、ロザリマン・ザカリア選手が優勝した。2位に#43 April King H. Mascardo(エイプリル キング・マスカルド/フィリピン)選手、そして3位にリザル・フェリヤディ選手が入った。
日本人選手では#41 芳賀瑛大(はがあきと)選手が、レース1は10位、レース2で6位となりランキング7番手。#27 佐藤進之介(さとうしんのすけ)選手はレース1で9位、レース2で7位でランキング8番手。#11 服部真騎士(はっとりまきし)選手が、2レースともリタイアでランキング13番手となっている。
続く 2016ARRC「スズキ・アジアン・チャレンジ」第2戦は、タイ・ブリラムのチャン・インターナショナルサーキットで、5月6日~8日に開催される。
#20 Jefri Tosema, Indonesia | Race 1 Winner
「このサーキットで優勝するのは簡単ではないし、多くの速いライダーがいる中で勝てたことはとてもファンタスティックなことでうれしいです。少しマシンの出力が足りず、1コーナーではほかのマシンに抜かれることが多かったですが、次回のタイではパーフェクトウインするよう頑張ります。」#12 Rozaliman Zakaria, Malaysia | Race 2 Winner
「レース1を終えた後に、トップスピードよりも加速を重視したほうがいいと考え、スプロケットを交換しました。そして優勝することだけを目標に走りました。勝ててとてもうれしいです。これでポイントランキング1位となりました。次回以降も表彰台を獲得してランキングをキープしていきたいです。」Yukio Kagayama | SAC General Manager
「スズキ・アジアン・チャレンジも無事に2シーズン目を迎えることができました。スズキ、そしてダンロップをはじめ、スポンサーの皆さまに感謝いたします。2年目のライダーは昨年よりもレベルが高いメンバーが集まっており、レースは今まで以上にエキサイティングなものとなりました。コースサイドで見ている限りまだ荒々しいライディングをするメンバーもいます。またレース2では最終ラップまでトップ争いをしていながらピットのサインミスでその勝利を逃してしまったということも起きました。ライダーだけでなくメカニックもコーチしてミスがないようにしていきたいと思います。ありがとうございました。」