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  • スズキ・アジアン・チャレンジ、第2戦も無事に終了、ロザリマンが2勝目をマーク

    2016 SAC Rd2 R2 Podium

    加賀山就臣がプロデュース・監修するスズキのライダー育成プログラムであるスズキ・アジアン・チャレンジ(SAC)の第2戦が、タイ・ブリナムにあるチャン・インターナショナル・サーキットで行なわれた。

    SACは、2015年に発足、2シーズン目を迎え、使用される全車両を新型SATRIA F150に入れ替えての初めてのレースとなった。レースは1イベントで2回開催され、前日に行なわれたレース1では、2番グリッドからスタートした#87 Muhammad Sapril(ムハマド・サプリル/インドネシア)が優勝。2位に#20 Jefri Tosema(ジェフリー・トセマ/インドネシア)、3位に#22 Eane Jaye Solacito Sobretodo(イーアン ジェイ ソラシト・ソブレトド/フィリピン)が入っている。

    レース2当日のウォームアップセッションでは、ソブレトドがトップタイムを獲得。#14 ARSYAD RUSYDI(アーシャッド・ルシディ/シンガポール)が2番手に、#12 Rozaliman Zakaria(ロザリマン・ザカリア/マレーシア)が3番手のタイムでウォームアップセッションを終えた。

    そして迎えたレース2。このレースウィークを通して、気温は40度まで上がっており、この日も晴天、レースも13時15分スタートという、日中の暑さがとても厳しいタイミングでのレースとなった。レース2もレース1と同様、6台のトップ集団が常に順位を目まぐるしく変えながら進む展開。残り2ラップのところで、4番手、5番手の選手が転倒。ロザリマンが開幕戦のレース2に続く2勝目を挙げた。2位はサプリル、3位にはトセマが入った。この第2戦を終えて、ランキングは、2勝を挙げたロザリマンが依然ランキングトップである。

    日本人選手では#27 佐藤進之介(さとうしんのすけ)が9位でフィニッシュした。残念ながら#11 服部真騎士(はっとりまきし)は転倒、#41 芳賀瑛大(はがあきと)はトラブルがあってチェッカーを受けることができなかった。

    FIMアジアロードレース選手権 (ARRC)は、続く第3戦を日本で迎えることとなる。SACの第3戦は、鈴鹿サーキットで6月3日(金)~5日(日)に開催となる。

    rozalimanRozaliman Zakaria(ロザリマン・ザカリア) | #12

    「レース1の後に、スプロケットとサスペンションの設定を変えてこのレース2に臨みました。このセッティングで勝てる自信もあって、スタートを決めて先頭に立つことができました。レース中盤は他のマシンに前に行かれたりもしたのですが、そこで無理をせず、最終ラップに勝負をかけようと、心を落ち着かせていき、何とか優勝することができました。毎戦毎戦慎重にレースを戦って、このランキングトップのポジションをキープしていきたいと思います。」

     

    kagayama加賀山就臣 | ゼネラルマネージャー

    「今回のスズキ・アジアン・チャレンジは、スズキの新型車両SATRIA F150に全車を入れ替えてのレースで、スタッフともにバタバタすることもありましたが、無事に今回もレースを終えることができました。スズキ、ダンロップをはじめ、多くのスポンサーの皆さまに感謝いたします。

    ライダーたちはこの新型車に慣れてくれたようで、去年と比べてベストラップで2秒弱もタイムが上がり、そのポテンシャルをきちんと見せてくれました。また、非常に暑いこのタイのレースでしたが、クリーンでエキサイティングなバトルを繰り広げてくれました。選手たちの成長を感じることができる一戦でした。」

     

    yatsushiro八代俊二 | ライダーコーチ

    「このブリラムのコースはスリップストリームを使っての勝負処がはっきりしているコースです。そこを計算して走るようにアドバイスをしましたが、各ライダーがそれを考えたレースをしてくれたと思います。次戦は、鈴鹿です。今回の経験も活かせると思います。難しいコースですが、鈴鹿でひと回りレベルアップしてくれたらと思います。」

     

     

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