-
2016.8.8
Team KAGAYAMA SUZUKI Asia、第4戦レース2 両選手ともに今シーズン最上位でレースを終える
FIMアジア・ロードレース選手権 (ARRC)第4戦が、8月5日(金)から7日(日)にかけて、インドネシアにあるセントゥール・インターナショナルサーキットで開催された。セントゥール・インターナショナルサーキットは、このシリーズの中でも最も路面状況の悪いコースといえる。今回のレース開催を前に補修工事が行なわれ、コース各所にはパッチ跡がみられる。しかし、残念ながら路面状況が大きく改善したとは言えない。
参戦開始から2年目のシーズンを迎えたTeam KAGAYAMA SUZUKI Asiaは、加賀山就臣がプロデュースする小型車のワンメイクレース「スズキ・アジアン・チャレンジ」からステップアップした98号車のパティス・チョープラテット選手と、このチームで2年目を迎えた41号車の芳賀紀行選手を起用しSUZUKI GSX-R600の2台で、このARRCのスーパースポーツ600クラスに参戦している。
それぞれ12番手(パティス)と13番手(芳賀)グリッドからのスタートとなったインドネシア戦。前日に開催されたレース1では、それぞれ12位と10位という結果となっている。
そして7日(日)は、ウォームアップ走行が行なわれ、そして午後2時5分、16周で争われるレース2がスタートする。芳賀は遅れているマシンのセットアップを進め、パティスもタイヤのチェックとともに、さらにセットアップをトライして、決勝レースに臨む。
前日のレース1が路面温度60度を超えていたが、この日も同様に60度近くまで路面温度が上昇。気温も上昇し、厳しい暑さの中でのレースとなった。
9-10番手を走行。しかし、徐々に先頭集団から離され、8位争いの5台による第2グループとなる。その中でも、バトルが繰り広げられるが、芳賀、パティスともに淡々と粘り強く走行を重ね、結果、両者ともに今シーズン最高位8位(芳賀/鈴鹿のレース2と同じ)と、11位(パティス)でチェッカーを受けた。チームのランキングでは10位となっている。
続く2016FIMアジア・ロードレース選手権の第5戦は、インドのブッダ・インターナショナル・サーキットで10月1~2日に開催される。
パティス・チョープラテット| #98
「今日最初の走行セッションであるウォームアップでは、マシンのセッティングもタイヤもよく、そのまま決勝レースへ出たのですが、走り出してみるとフィーリングもあまりいいとは言えず、トップ10に入るつもりだったので、すごく残念です。芳賀選手の後ろについていきました。攻めてはいったのですが、他車の動きに翻弄されたりバトルで競り負けてしまったりして、徐々に離されてしまいました。次回のインドは、行ったことがないのでわからないですが、今回以上に結果に結び付けられたらと思います。」芳賀紀行 | #41
「路面のギャップがきついコースですが、追従性をいろいろトライしてきました。確実に去年よりはフィーリングがよく、今日も朝のウォームアップセッションでいいセットアップが見つかりました。決勝レースは、朝と気温が大きく異なり、外したわけではないですが、朝の時ほどよくない、という状況で苦労はしましたが最終的には8位。もう少し上を狙いたいところですが…。」加賀山就臣 | ゼネラルマネージャー兼チーム監督
「2人とも今シーズンのベストリザルトとなりました。特にパティス選手は、セッションによってはひとケタのところに名前を連ねることが幾度となくあり、トップ10に手が届くところ、ほんとに目前に迫っていました。スズキ・アジアン・チャレンジを卒業して、少し時間はかかりましたが、今現在成長期に入っているかなと実感しています。芳賀選手も現状できるベストの走りをしてくれたと思います。次戦のインドのサーキットは誰も知らないコースなので、ゼロからのスタートとなりますが、きちんと勝負ができるよう、チーム全体でバックアップをしたいと思います。」