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2016.10.3
Team KAGAYAMA SUZUKI Asia、第5戦レース2 芳賀が孤軍奮闘するも、11位でレースを終える
FIMアジア・ロードレース選手権 (ARRC)第5戦が、9月30日(金)から10月1日(日)にかけて、インドのブッダ・インターナショナル・サーキット(コース全長は5141m)で開催された。シリーズ初開催であり、このコースを知っているライダーはほぼいない。コースは1コーナーから3コーナーまでがのぼり、そこからのバックストレートはなだらかに下がりつつ、途中でバンプも存在。さらに4コーナーから後半のセクションは、アップダウンもあるコーナーが連続、特に8-9コーナーはカントのついたすり鉢状の複合コーナーと、非常にテクニカルなコースである。
参戦開始から2年目のシーズンを迎えたTeam KAGAYAMA SUZUKI Asiaは、加賀山就臣がプロデュースする小型車のワンメイクレース「スズキ・アジアン・チャレンジ」からステップアップした98号車のパティス・チョープラテット選手と、このチームで2年目を迎えた41号車の芳賀紀行選手を起用しSUZUKI GSX-R600の2台で、このARRCのスーパースポーツ600クラスに参戦している。
17番手(パティス)と12番手(芳賀)グリッドからのスタートとなったインド戦レース1はパティスがレース直後に転倒リタイア。芳賀もいったんは最後尾にまで下がったものの、10位まで順位を挽回してという結果となっている。この転倒で身体の痛みが取れないために大事を取って、チームは、パティスのレース2への参戦を棄権することとした。
1台のみでの参戦となったTeam KAGAYAMA SUZUKI Asiaだが、芳賀の力走を支えるべく、2日(日)朝のウォームアップ走行からマシンのセットアップをさらに行ない、そして午後1時30分、16周で争われるレース2がスタートした。
芳賀はスタートをしっかり決め、バックストレートに入るまでに5ポジションアップの7番手まで順位を上げたものの、その後は10番手にまでポジションを下げ、前を行く伊藤勇樹を追いかける。その伊藤選手をいったんは抜いたものの、このバトルを展開するうちに、11番手を走っていた羽田大河選手も加わって、この日本人3選手による9番手争いに変わっていく。そして最終ラップに芳賀はポジションを一つ下げてしまい、伊藤、羽田選手に続く11位でレースを終えることとなった。
2016FIMアジア・ロードレース選手権も残すところあと1戦となった。ARRC第6戦(最終戦)は、タイのチャン・インターナショナル・サーキットで12月3-4日に開催される。
芳賀紀行 | #41
「車体に関しては朝のウォームアップでトライしたのですが、うまくいかず。昨日の状態に戻しながらもアレンジをした状態で決勝レース2に臨みました。レース1よりは車体のフィーリングはよかったのです。スタートでいったんは7番手まで上がったのですが、スピードが少し足りず、9番手争いに終始し、残念ながら最終ラップで順位を落とし、がっかりな一戦となってしまいました。全体的にみるとレースそのものはまとめきれたとは思います。次は最終戦なので、今シーズンの総決算となるよう、がんばりたいと思います。」パティス・チョープラテット| #98
「今回は、転倒リタイア、身体の痛みによる欠場ということでレースができませんでした。次回は地元のタイでのレースです。この第5戦の分を取り戻すつもりで頑張りたいと思います。」加賀山就臣 | ゼネラルマネージャー兼チーム監督
「パティスは残念なことに昨日の転倒で脇腹の痛みが取れず、頭も打っていたことから、大事を取ってレースをキャンセルすることとしました。次戦は彼の地元であるタイでの開催ですので、今回の分も頑張ってくれると思います。芳賀に関しては、9位争いをずっと続けていましたが、長いバトルの末に11位でのチェッカーとなってしまいました。今回もチーム全力でセットアップに努めたもののライダーに満足のいくバイクを渡せなかったことは本当に申し訳なかったと思います。次は最終戦となってしまいますがより上位に進出できるようにチーム一丸となってバックアップをしていきたいと思います。皆さん応援よろしくお願いします。」