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  • スズキ・アジアン・チャレンジ、昨年以上のパフォーマンスを見せた合同テストは無事に終了

    加賀山就臣がプロデュース・監修するスズキのライダー育成プログラム「スズキ・アジアン・チャレンジ(SAC)」の3年目のシーズンは4月の最初の週末に開幕を迎えることとなっている。

    その直前となる3月15日・16日の2日間、FIMアジアロードレース選手権 (ARRC) 主催のシーズン前合同テストがマレーシアのジョホール・サーキットで行なわれた。

    スズキ・アジアン・チャレンジ(SAC)は、昨年まで使用していたサトリアF150から、同じ150㏄ロードモデルであるGSX-R150へマシンを変更。このマシンを使用したイコールコンディションでのワンメイクレースである。

    レースでありながら若者の育成プログラムとしての側面もあり、レースを通して、人として、そして国際派ライダーとして活躍できるような人材を輩出するべく、ライダートレーニング、ライディングテクニック、レースマナー、コミュニケーション能力も鍛えていこうというプログラムが組まれている。

    合同テストには、各国での予選会や選考を経たアジア9か国から16名が参加。設定された5回の走行セッションによる最終選考を終了した。今回の5回のセッションでは、最初のプラクティス1でGSX-R150の慣らし走行ということで、各選手にエンジンの使用回転数制限の課題を持たせた走行からスタート。

    2回目の走行となるプラクティス2からは各自での練習走行とし、初日のこの2回の走行に続き、2日目には3回の走行セッションを行なった。2日目になって若干ヒートアップしたせいか、クラッシュが数回起きたものの、全ライダーが大きな怪我もなく、無事に全走行セッションを終了した。

    昨年この同じジョホール・サーキットで行なわれたSAC開幕戦のポールポジションのタイムが1分59秒352だったのだが、この合同テストで2名の選手がこれを上回るタイムを出し、今回参加した選手の半数以上が2分を切るタイムを出しており、マシンの速さとともに、今回集まった選手のレベルの高さを実証することとなった。

    全5イベント10戦で開催となる2017年のSAC、開幕戦は、4月1日・2日、今回と同じジョホール・サーキットで開催となる。

    加賀山就臣 | ゼネラルマネージャー
    「まずは、皆さまご支援ご協力ありがとうございます。SACも無事に3年目のシーズンを迎えられます。今回は車両がGSX-R150に変更となりました。前年度までのモデルと比べてよりスポーティなスタイルで、走りがサーキット向きなりました。

    今回は自分自身もこのテストに参加し、車両の初期セッティングおよびパーツ選定を行ないました。一緒に走ることでSACメンバーの技術レベルも手に取るようにわかり、これからのコーチングに必要な情報を得ることもできました。1シーズンを掛けて、彼らには、走りだけでなく、サーキット内で立ち居振る舞いも含め、国際派ライダーにふさわしい人物と成れるよう手助けをしていければと思います。

    これで合同テストは終了しました。GSX-R150のポテンシャルもしっかり発揮してくれる若者たちがそろい、今から開幕戦が楽しみです。今シーズンもこの若者たちへの応援をよろしくお願いいたします」