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  • 2017シーズン開幕、GSX-R150とスズキ・アジアン・チャレンジのメンバーが再集結

    スズキのアジア若手ライダー育成プログラムである「スズキ・アジアン・チャレンジ(SAC)」。そのSACが組み込まれているFIMアジアロードレース選手権 (ARRC)の開幕戦が、マレーシアのジョホール・サーキットで開幕した。シーズン開幕直前となる3月15日・16日に最終のテスト&審査会が行なわれ、16名のライダーが決定。そのメンバーが、ジョホール・サーキットに再集結した。

    2015年シーズンにスタートし、今シーズンで3年目となる「スズキ・アジアン・チャレンジ(SAC)」は、加賀山就臣がプロデュース・監修するスズキのライダー育成プログラム。スズキの150ccロードバイクであるGSX-R150という共通のマシンを使用し、イコールコンディションでレースを行なうことで、ライダーがその技量を鍛え、ライダーとしてさらなる成長を促すプログラムとなっている。ヘルメットと身体ひとつで参加できるというのもこのシリーズの特徴の一つである。

    毎年、各国、各地域の選考会などを経て選ばれた選手たち。今シーズンはアジア9か国から16名のライダーが、年間を通じてその技術を習得しつつ、同じ夢を持った同じ世代の者同士で、同じ時間を共有することで、国際派ライダーとしてコミュニケーション能力も鍛えられていくこととなるだろう。

    今回から使用されるスズキGSX-R150は、現在インドネシアで生産・販売されているモデルである。スズキのモータースポーツのアイコンであるGSXの名を冠するこのモデルだけに、昨年まで使用してきたサトリアF150に比べ、より軽量で、よりスポーティなスタイルを持つ。もちろん、テストでのタイムで比較してもこれまで以上のパフォーマンスを持っており、選手たちにとってもこれまで以上に高いレベルでの走りも期待される。

    約2週間ぶりに集まったライダーたちは、まず、この開幕戦に使用する自らのマシンを選ぶことになる。前回の合同テストでの結果を元に、タイムの悪かった順にマシンを選び、その選んだマシンを走行セッションまでにチェックし、ゼッケンなどを装着し準備を進める。このマシン選びは、毎戦行なわれることとなる。

    走り出しとなる31日は、午前と午後の2回の練習走行が予定されていた。ジョホール・サーキットは全長3.86km、12個のコーナーを持つサーキット。今回は全選手がこのシリーズ用に新調されたおそろいのレーシングスーツを着用。SAC専用チューンを施されたGSX-R150に乗り、各自がマシンの習熟とセットアップを進めていく。午後4時25分からスタートとなった2回目のセッションは、夕立の雷と豪雨のため、セッション開始後わずか5分ほどで赤旗中止となり、全選手の走り込みを行なうことはできなかった。ちなみに、この日のGSX-R150のベストタイムは、#20 Muchtar Ahmad Saugi(ムクタル・アーマド・サウギ/インドネシア)選手の1分58秒507であった。

    レーススケジュールはこのあと、土曜日に予選セッションとレース1、日曜日にウォームアップ走行とレース2が予定されている。

    加賀山就臣 | ゼネラルマネージャー
    「まずは、ここまで無事に開幕戦を迎えることができたことに、ご支援ご協力いただきました皆さまに感謝したいと思います。ありがとうございます。今回から新型車GSX-R150でのSACレース・デビューとなります。明日のレースが今から楽しみです。今シーズンもこの若者たちへの応援をよろしくお願いいたします」

     

     

     

     

     

    八代俊二 | ライダーコーチ
    「今日は、2回目のセッションが悪天気のため、十分に走れず残念でしたが、各選手は午前中から順調にタイムを上げていっており、全体的にレベルも上がっており、レースに向けて期待が持てます。明日も、予選を無事に走りきって、決勝レース1でも見ごたえのあるレースを期待しています」