イメージ
  • スズキ・アジアン・チャレンジ、レース1はムハマド・サプリル選手が初優勝

    2016 SAC Rd2 Day 2

     

    スズキ・アジアン・チャレンジ(SAC)が組み込まれているFIMアジアロードレース選手権 (ARRC)は、4月のマレーシアでの開幕戦に続き、タイ・ブリナムにあるチャン・インターナショナル・サーキットで第2戦を迎えた。

    SACは、2015年に発足し、2シーズン目を迎えた、加賀山就臣がプロデュース・監修するスズキのライダー育成プログラム。今回より、マシンは全車SATRIA F150の最新モデルに一新され、各選手ともにこの新しいマシンでの挑戦となった。SACは1イベントで2レース行なわれるスケジュールとなっており、この第2戦も、5月7日(土)に予選とレース1、8日(日)にレース2が行なわれることとなる。

    予選セッションでは、#12 Rozaliman Zakaria Muhamad(ロザリマン・ザカリア/マレーシア)選手がレコード記録となる2分16秒544を出し、ポールポジションを獲得。そして2番手には、#87 Muhammad Sapril(ムハマド・サプリル/インドネシア)選手がつけ、フロントロウを獲得した。このグリッドはレース1だけでなくレース2にも適用となる。

    レース1は13時10分にスタートした。レースでは、ロザリマン選手がスタートを決めたが、すぐに#20 Jefri Tosema(ジェフリー・トセマ/インドネシア)選手がトップに立ち、その後も、トップグループは常に7台でめまぐるしくトップを入れ替える展開となった。最後まで誰が勝つかわからない状態でレースは進行し、最終ラップ最終コーナーに進入したのは#43 April King H. Mascardo(エイプリル キング・マスカルド/フィリピン)選手。しかし、コーナーを小さく回ったサプリル選手が最初にチェッカーフラッグを受けた。2位にはトセマ選手、3位には、エイプリル選手が入ったものの、その最終コーナーでの飛び出しでペナルティ(5ポジションダウン)を受けることとなり、#22 Eane Jaye Solacito Sobretodo(イーアン ジェイ ソラシト・ソブレトド/フィリピン)選手が入った。

    日本人選手では#11 服部真騎士(はっとりまきし)選手が表彰台に一歩及ばずの4位、#27 佐藤進之介(さとうしんのすけ)選手は7位、#41 芳賀瑛大(はがあきと)選手は11位でレースを終えている。

    sapril2Muhammad Sapril(ムハマド・サプリル) | #87
    「新しくなったSATRIA F150は、とても快適でエンジンパワーもあって乗りやすいマシンになりました。今日は勝てる自信がありました。一番速いグループに遅れないように、ずっとその集団の中にいることだけに集中して、追いかけました。最終ラップの最終コーナーでは、オーバーランしないように、慎重に気を付けて入っていきました。優勝できてうれしいです。明日のレース2も勝てるように頑張ります。」

     

    Kagayama加賀山就臣 | ゼネラルマネージャー
    「スズキ、ダンロップをはじめ、スポンサーの皆さまに感謝いたします。マシンは、新型のスズキSATRIA F150となり、去年よりもレベルの高いレースを見せてくれました。すべてのライダーがこの新型のバイクにも慣れ、ポテンシャルを発揮してくれたので、うれしく思います。引き続きレース2もみんながいいレースをしてくれることを期待しています。」

     

    yatsushiro1八代俊二 | ライダーコーチ
    「練習走行から、クラッシュが多かったのは残念です。コースの特性上、無理をしたくなるポイントなので、ある程度予想はしていたけれども、予想以上に混乱が多かった、ですね。このコースでのレースも手の内もわかっているので、次のレースは安全でクリーンなレースをしてもらいたいと思います。」

     

    SAC Rd2 Day 2SAC Rd2 Day 2SAC Rd2 Day 2