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  • 全日本第3戦菅生大会、ウエットレースで一歩前進!

    ■大会名
    2017 MFJ全日本ロードレース選手権シリーズ 第3戦 SUGO SUPERBIKE 120 miles ENDURANCE RACE

    ■開催日
    [予選]2017年5月14日(日曜) 天候:雨 コース:ウエット
    [決勝]2017年5月14日(日曜) 天候:雨 コース:ウエット

    ■観客動員数 5100人(2日間合計)

    ■開催場所 宮城県 スポーツランドSUGO(1周=3.7375km)

    ■JSB1000ライダー
    加賀山就臣  予選/7番手(1分38秒866)  決勝/DNF
    浦本修充    予選/5番手(1分38秒426)  決勝/5位

    ■マシン  SUZUKI GSX-R1000

    ■J-GP2ライダー
    三原壮紫    予選/14番手(1分48秒143)  決勝/8位

    ■マシン  SUZUKI GSX-proto71


    SUGO120mileレースが5月14日(日)に行われました。ここ数年、6月に開催され雨に見舞われてきましたが、今年は5月開催だけに、いい天気でのレースが期待されたのですが…。全日本ロードレース選手権は、今回のシリーズ第3戦で、ようやく全クラスが開催となりました。Team KAGAYAMAからは、JSB1000クラスに加賀山就臣と浦本修充、J-GP2クラスには三原壮紫がエントリーしました。

    木曜日の特別スポーツ走行からスタートしたレースウイーク。
    前回の鈴鹿で問題になっていたウイークポイントは、ここSUGOでは、その症状が出ず、ダンロップタイヤとの相性もいいようで、初日は、時折雨がパラつくコンディションということもありましたが、加賀山が2番手につけました。金曜日は快晴となり、ここでも加賀山は5番手と、まずまずのポジションにつけました。

    しかし、公式予選が行われる予定だった土曜日は、霧がSUGOを覆い視界不良のため中止となってしまいます。この為、日曜日の朝に予選を行うことになりました。

    冷たい雨の降る1日となった決勝日。ウエットでは自信があったという加賀山は、セッション中にリアサスペンションの仕様違いを試すなどマシンセットを進めながら最後にタイムアタックし、7番手。浦本もウエットでは好調で、加賀山を上回るタイムをマークし、5番手に着けました。
    J-GP2クラスの三原は、20分間のセッションでマシンセットを確認し、タイムアタックを敢行し14番手。

    52周で争われたSUGO120mile耐久レース。
    今回もル・マン式スタートでレースは始まりました。加賀山は、得意のスタートを決め、3番手で1コーナーをクリア。浦本も6番手につける。

    オープニングラップは、それぞれ一つポジションを下げるが、さらに前を狙って行きました。加賀山は、前のライダーのペースが上がらないのを見ると1コーナーでインを突き、3番手に浮上しますが、直後にフロントから痛恨の転倒。そのままリタイアとなってしまいます。

    一方、浦本は、順調に周回を重ね、一時は3番手を走るなど、表彰台争いを繰り広げました。終盤にペースを上げられずポジションを下げますが、それでも5位入賞と、現状ではいい成績を残すことができました。

    J-GP2クラスは、2周減算の18周で争われました。三原は、転倒者が続出する中、オープニングラップで7番手まで上がります。その後、ポジションを落とすものの、最後までコースに踏みとどまる粘り強い走りで8位でチェッカーフラッグを受けました。


    ◎加賀山就臣ライダー・総監督コメント

    「木曜、金曜とドライコンディションでもトップ5に入れるようになってきていましたし、鈴鹿での問題となっていた症状もSUGOでは出ませんでした。ニューGSX-R1000のパワーデリバリーもよく、ようやく、その実力を引き出せるようになってきました。ウエットでの感触もよく勝負できると思っていました。スタートも決まり、ペースの上がらない前のライダーをかわそうとしたのですが…。次戦は、テストからいい流れを作って上を目指します」

    ◎伊神常高 加賀山担当チーフコメント
    「前戦の鈴鹿で問題になっていた部分がSUGOでは出ず、まずまずのバランスが取れライダーのフィーリングもよくなってきていました。ようやくニューGSX-R1000のいい部分を引き出せるようになってきましたし、次回のもてぎラウンドは、事前テストもあるので、しっかりマシンセットを進めて行こうと思っています」

     

    ◎浦本修充ライダーコメント

    「ウエットのフィーリングは、予選からよかったですし、レース序盤もいい感じで攻めることができました。ただ後半になるとペースを上げられなくなってしまいました。鈴鹿のときに比べればドライコンディションでも雲泥の差ですが、表彰台が見えていただけに悔しいです。次戦は、スペイン・カタルニアでのレースになります。この様な機会をいただけて、すごく光栄です。精一杯走ってきます」

    ◎武田雄一 浦本担当チーフコメント
    「鈴鹿2&4の翌日に事後テストを行い、問題点を洗い出し、その結果をSUGO向けにアレンジして持ち込みました。鈴鹿のときに比べれば、かなり走りやすくなったようですが、まだまだ課題は山積みです。決勝はウエットになりましたが、そこでもいいペースで走ることができていました。ただ、終盤にペースを上げられなかったので、そこを改善していきたいですね。ニューGSX-R1000のポテンシャルをもっともっと引き出せるように努力して行きます」

     

    ◎三原壮紫ライダーコメント
    「木曜、金曜とドライコンディションでは、着実にマシンセットを詰められていましたし、自己ベストも更新できていました。土曜日が中止になり、決勝日朝の20分でウエットのセットアップをしなければならなかったのですが難しかったですね。決勝は、サバイバルレースになると思ったので、最後まで残ってやろうという思いで走っていました。尾関メカと力を合わせて、次回はもっとレベルアップして行きたいです」

    ◎尾関周作 三原担当チーフコメント
    「木、金と浦本選手セットから初めて三原選手に合うようにマシンセットを進めて行き、いい方向に進んでいましたが、日曜日にいきなりウエットを走ることになり、ウエットでのセットを見つけられないままレースになってしまいライダーに苦労させてしまった部分がありました。その中で、しっかり完走してくれたことはポジティブな部分だったと思います。マシンの理解度も進んでいるので、次戦以降に生かして行きたいと思っています」