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  • スズキ・アジアン・チャレンジ鈴鹿戦はプンチャナ選手(タイ)が完全勝利

    FIMアジアロードレース選手権 (ARRC)は、三重県にある鈴鹿サーキットで、6月2日(金)~6月4日(日)にかけて、シリーズ唯一の日本戦となる2017シーズン第3戦が行なわれた。

    加賀山就臣がプロデュース・監修するスズキのライダー育成プログラム「スズキ・アジアン・チャレンジ(SAC)」も、このARRCの一戦に組み込まれ、3年目のシーズンとなる。1イベント2レースが行なわれるが、今回の鈴鹿戦では4日(日)に2レースともに行なうこととなっている。3日(土)に、その2レースのグリッドを決める予選セッションが行なわれ、加賀山就臣がプロデュース・監修するスズキのライダー育成プログラム「スズキ・アジアン・チャレンジ(SAC)」も、このARRCの一戦に組み込まれ、3年目のシーズンとなる。1イベント2レースが行なわれるが、今回の鈴鹿戦では4日(日)に2レースともに行なうこととなっている。3日(土)に、その2レースのグリッドを決める予選セッションが行なわれ、#78 Punchana Kulrojchalalai(プンチャナ・クルロジチャラライ/タイ)、#76 Chepy Armansyah Suryadi(チェピ アルマンシャ・スルヤディ/インドネシア)、#32 Arunagiri Prahbu(プラブ・アルナギリ/インド)がフロントロウに並ぶ。

    このレースウィークを通して好天に恵まれた鈴鹿周辺だが、この4日も朝から風の穏やかな青空の下でのレースデーとなった。朝8時から10分間のウォームアップ走行の時間が設けられ、ここでもこれまでの走行セッションと同じく、ポールポジションを獲得した#78 プンチャナ選手がトップタイムをマーク。

    そして全6周で争われる決勝レース1。プンチャナ選手がレーススタートと同時に飛び出し、チェピ選手がこれに続く。しかし、後続も引き離されることなく、3周目には7番手スタートの#83 村瀬健琉選手がトップにまで順位を上げ、その後トップは抜き返されたものの、プンチャナ選手と村瀬選手のトップ2の争いとなり、プンチャナ選手がトップを守り切り、自身初のSAC優勝をポール・トゥ・ウインで決めた。

    続く決勝レース2は、この日最後のレースとして、午後4時15分、全6周で行なわれるレース2が、レッドライト消灯でスタートした。レース2も、レース1と同じく、プンチャナ選手がスタートを決めたものの、このレースはトップ2台が逃げる展開ではなく、常に10台以上のトップ争いが展開され、目まぐるしく順位は入れ替わる。転倒もあったが、トップ集団は最終ラップ最終コーナーまでもつれあっていたが、チェッカーフラッグを最初に受けたのは、レース1の勝者であるプンチャナ選手。このレースウィークすべての走行セッションをトップという完璧な一戦であった。

    今シーズン唯一の日本人選手である藤田哲弥選手は、レース1、レース2ともに6位フィニッシュ。今回ゲストライダーとして参戦した村瀬選手は2位/9位という結果となった。

    SACの2017シーズンも折り返し、次戦は、インドネシアのセントゥール・サーキットで8月11日(金)~13日(日)に開催となる。

    Punchana Kulrojchalalai(プンチャナ・クルロジチャラライ)| #78

    「SACのメンバーはみんなで一緒にレースをしてきて、みんな上手になっています。この中から逃げることは難しいというのを実感しています。この週末も他の人の走りを見て、どうしたら前に出ることができるか、そのポイントを探していました。

    レース1では前半でしっかり逃げて、後続を引き離してしまうという作戦でしたが、見事に1-2の2台で逃げることができました。しかし、レース2では、同じように逃げられることができませんでした。

    みんな、残りのレースで勝とうとしています。自分のレースの仕方をしっかり確認して、あと2戦も勝てるようにしたと思います」

    加賀山就臣 | ゼネラルマネージャー

    「SACも無事に3回目の鈴鹿サーキットに戻ってこれました。ご協力いただいている皆さま、ありがとうございます。テクニカルな鈴鹿のコースですが、SACのメンバーはいいレースをしてくれました。今回ダブルウィンのプンチャナ選手、2戦連続表彰台のサウギ選手共に頑張っていい成績を残してくれました。今回は自分も600のレースに出て、この子たちに、将来大型のバイクの戦い方、レースの進め方を目の前で見せられて、刺激を与えられたと思います。残り2戦に生かしてもらいたいと思います」

    八代俊二 | ライダーコーチ

    「まず、残念ながら、接触・転倒が多かった。1日に2レースを行うスケジュールだったので、注意していただけに非常に残念でした。レース1はトップ2名がクリーンなバトルを繰り広げながら逃げていく展開、そしてレース2はペースは遅めで、最後まで誰が勝つかわからない展開。展開の異なるレースでしたが、ともに勝ったのはプンチャナ選手でした。前からその一発の速さはわかっていましたが、今回それが形になった、というところですね。すばらしいレースでした」