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  • ニューマシン特有の問題に直面

    ■大会名 2017 MFJ全日本ロードレース選手権シリーズ 第4戦 TWIN RING MOTEGI SUPERBIKE RACE

    ■開催日
    [予選]2017年6月10日(土曜) 天候:曇り  コース:ドライ
    [決勝]2017年6月11日(日曜) 天候:晴れ コース:ドライ

    ■観客動員数 1万2900人(2日間合計)

    ■開催場所 栃木県 ツインリンクもてぎ(1周=4.801379km)

    ■JSB1000ライダー
    加賀山就臣 予選/18番手(1分52秒454) 決勝/13位

    浦本修充   予選/13番手(1分51秒763) 決勝/10位

    ■マシン SUZUKI GSX-R1000

    ■J-GP2ライダー
    三原壮紫   予選/ 9番手(1分54秒473)  決勝/11位

    ■マシン SUZUKI GSX-proto71


    全日本ロードレース選手権シリーズ第4戦が栃木県・ツインリンクもてぎで開催されました。
    JSB1000クラスは、鈴鹿2&4、SUGO200milesとセミ耐久レースが続いていましたが、ようやく今回から純粋なスプリントレースで争われました。レースウイークに梅雨入りが発表され、天候が心配されましたが、土曜日の夕方に雷雨はあったものの、JSB1000クラスとJ-GP2クラスは、ウイークを通してドライコンディションとなり、決勝日も絶好の観戦日和となりました。

    チームの代表兼エースライダーの加賀山就臣は、5月下旬にスペイン・カタルニアサーキットで行われたCEV RFMEスペイン選手権第2戦 SuperStock 1000に浦本修充と共にスポット参戦。帰国した足でツインリンクもてぎでの事前テストを2日間こなし、鈴鹿入りし、アジアロードレース選手権第3戦 SS600クラスに参戦。レース2では、3位に入る活躍を見せました。そして今回の全日本MOTEGIラウンドというハードスケジュールで迎えました。

    鈴鹿のレース後、2日間休めたため体調はバッチリと語っていましたが、新型GSX-R1000は、初日からニューモデル特有とも言える問題が加賀山のマシンに発生。その問題の原因を究明しながら、セッションは進んで行きました。

    公式予選でも、その問題は解決せず攻められる状態ではありませんでした。浦本も試行錯誤を繰り返しますが、なかなかタイムを詰められずにいましたが、加賀山よりは、決勝に向けたセットを進められていました。

    一方、J-GP2クラスの三原壮紫は、事前テストから尾関メカニックと二人三脚で着実にセットを詰め、いい流れでタイムを縮めて来ていました。予選では、1分54秒473をマークし9番手と、まずまずのポジションにつけました

    快晴となった決勝日。朝のウォームアップ走行でようやく問題が解決した加賀山でしたが、マシンのセットアップを進められていなかったため、決勝は厳しい戦いとなることが予想されました。

    23周で争われた決勝。加賀山はスタートでポジションを上げ、オープニングラップは、加賀山が順位を上げ、浦本と加賀山のランデブーで2周目に突入して行きます。この周で二人とも1台をパスし順位を上げますが、浦本の方がペースがよく、徐々に差が開いて行きました。

    浦本は、11周目に1台、さらにレース終盤に1台をかわして10位でゴール。加賀山は、再び問題が発生してしまいペースを上げられない苦しいレースになってしまいます。それでも最後まで走り切りチェッカーフラッグを受けました。

    J-GP2クラスは、22周で決勝レースが行われました。三原は、スタートを決め5番手を走行。5周目にトップを走っていたライダーが転倒し、4番手に上がりますが、6周目に1台にかわされ再び5番手に。13周目には、前で転倒がありますが、追い上げて来たライダーにかわされポジションは変わらず。何とか抜き返すチャンスを伺っていましたが、15周目のV字コーナーで痛恨の転倒。すぐに再スタートし、12番手でコースに復帰。残り2周となったところで1台をかわし11位でゴールしました。


    ◎加賀山就臣ライダー・総監督コメント
    「レースウイークに入ってから出た問題を結局最後まで引きずってしまい、マシンセットも進められず、うまく戦えませんでした。応援していただいている皆さんに申し訳ない気持ちでいっぱいです。すぐにオートポリスラウンドもありますし、問題の原因を究明し、ニューGSX-R1000のポテンシャルを出していけるようにチーム一丸となって行きます。」

    ◎伊神常高 加賀山担当チーフコメント
    「レースウイークに入ってから鈴鹿、SUGO、事前テストと問題なかった部分にトラブルが発生し、いろいろ試しながら決勝日朝のウォームアップ走行で問題が解決したと思ったのですが、レース途中から再び同じ問題が出てしまいライダーに申し訳ない気持ちです。とにかく早急に問題の原因を追及し、解決して次戦のオートポリスに臨みたいと思っています。」

     

     

    ◎浦本修充ライダーコメント
    「レースウイークに入り、事前テストで出したタイムも出せず、リズムを崩してしまっていました。いろいろ試行錯誤したのですが、いい方向に行かず悔しいレースになってしまいました。開幕戦のときよりは、よくなってきていますが、まだまだ上位を狙うには、足りない部分が多いことを痛感しています。この悔しさを忘れず、気持ちを切り換えて次戦のオートポリスで前進して行きたいと思っています。」

    ◎武田雄一 浦本担当チーフコメント
    「鈴鹿、SUGOと新型車で苦労しつつも前に進んで来ました。今回は、さらにいい部分を出そうと事前テストから試行錯誤して来たのですが、結局ふりだしに戻ってレースに臨むことになってしまい、後はライダー頼みという状況になっていました。その中で、自己ベスト付近で周回してくれましたし、まだ他社とは差がありますが、次につながるレースができたと思います。」

     

     

    ◎三原壮紫ライダーコメント
    「事前テストからレースウイークと順調にセットアップが進み、マシンにも慣れてきて、いいフィーリングで乗れるようになってきていました。スタートは、すごくうまく決まりトップグループについて行けるかと思いましたが、5周目辺りからフロントに違和感がありペースを上げられず5番手辺りを走っていました。その後、進入でスライドが多くなってきたので、乗り方を変えながら走っていたのですが、V字コーナーでフロントから転倒してしまいました。流れはよかったので、この調子のままオートポリスでは表彰台を狙いたいです。」

    ◎尾関周作 三原担当チーフコメント
    「事前テストからいろいろ試して、ウイークに入ってからも新たなセットにしたら、いい感触でした。タイムも出て来ていましたし、タイムが上がってくると新たな問題も出てきていましたが、ライダーと車体を、どうすり合わせていくかを考えて進めて行きました。決勝の転倒は残念ですが、そこまで攻められるようになってきたことは収穫だと思いますし、次戦につながるレースになったと思います。」