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  • 2018 テイスト・オブ・ツクバ~Days of Bike and Roses~ SATSUKI STAGE

    ≪ T.O.Tに関わるすべての方に感謝 ≫

    ■大会名 2018 Taste of Tsukuba SATSUKI STAGE

    ■開催日[予選・決勝] 2018年5月20日(日曜) / 天候:晴れ / コース:ドライ

    ■開催場所 茨木県・筑波サーキット(1周=2.070km)

    ■観客動員数 8,000人(土日合計)

    ■D.O.B.A.R. HERCULESクラスライダー 加賀山就臣

    ■マシン SUZUKI刀1000R

    ■予選結果 2位(58秒620)

    ■決勝結果 優勝


    Team KAGAYAMAがテイスト・オブ・ツクバ(T.O.T)に初参戦しました。T.O.Tは、日本のみならず、世界からも注目を集めている80’Sビンテージレース。エントリーやショップの出店の多さは、バイク乗りには、1日楽しめるイベントレースでもあります。加賀山は、以前から、この盛り上がりを見せているレースを知っていましたが、2年前に初めて足を運んだ際“旧車で、こんなスピードで走っているなんて驚いた。自分も走ってみたい”と思いました。しかし、全日本ロードレース選手権や鈴鹿8耐に参戦しているチームにとって余裕はありませんでした。そこでチームで話し合ったところ、メインジョブの合間を縫ってチーフメカニックの斉藤雅彦がマシンを設計、メカニックの野口裕一がマシンを製作。今年の3月にシェイクダウンし、その後も筑波を2度テストしただけでレースウイークを迎えていました。

    今回のT.O.T皐月ステージも、多くのエントリーが集まり、エントラントは、それぞれのスタンスで楽しんでいました。Team KAGAYAMAも、その仲間に入れてもらうために、イベントを盛り上げることをしたいと思っていました。何よりバイクが好きな加賀山は、スズキと言えば刀しかない! と格好いいマシン、そしてHYODさんに依頼し、格好いいレーシングスーツで走ることを楽しみにしていました。デザインに関してもSNSを通じ、刀会などのオーナーズクラブにも相談して今回のマシンは作られています。
    金曜日、土曜日と走行があり、レースに向けた仕様を決め、日曜日に予選、決勝が行われました。加賀山の参戦したD.O.B.A.R. HERCULESは、特別規定は少なく、鉄フレームでT.O.Tらしいフォルムであるというクラス。予選は、15分間で争われました。セッションが始まると全日本や鈴鹿8耐にも参戦している國川選手が、真っ先に58秒台に入れて来ます。加賀山もマシンの感触を確かめながらペースアップ。58秒台に入れ2番手で予選を終了しました。

    フロントロウだけに、スタートを得意としている加賀山がホールショットを奪うかと思われましたが、シグナルがブラックアウトすると、ワンテンポ遅れてしまいます。1コーナーまでに数台かわすことができましたが、6番手と出遅れてしまう。オープニングラップで1台、2周目に1台をかわし4番手に上がるとトップグループに加わって行きます。レース中盤には、2番手に上がりトップを走る國川選手のテールをマーク。“気付けば残り4周しかなかった”という加賀山は、國川選手に対し、1コーナー、第2ヘアピン、最終コーナーと仕掛けて行きます。しかし、残り2周を切ったところで國川選手が突如スローダウン。難なくトップに立った加賀山でしたが、背後には新庄選手が迫っていました。そして最終ラップの第2ヘアピンでは、新庄選手がブレーキングで勝負してきますが、クロスラインを取り前に出ると、そのままトップでチェッカー。初参戦のT.O.Tで初優勝を飾りました。

    加賀山就臣ライダー
    「まずは、T.O.Tに関わる、すべての皆さんに感謝したいですね。魅力あるイベントに僕たちも参加できて光栄でした。マシンを製作してくれた、うちのメカニックもあらためて、いい才能を持っていることを再確認させてもらいました。“魅力ある刀は?”などSNSを通じ相談していた方も応援に駆けつけてくれて、すごくうれしかったですね。次回も、もちろん参加させていただこうと思っていますので、よろしくお願いいたします。最後に今回もご協力いただいたスポンサー、関係者の皆さん、応援してくださったファンの皆さん、ありがとうございました。」

    斉藤雅彦監督コメント
    「結果的に優勝するところまで行けてホッとしています。想像以上に注目されていましたし、けっこう緊張していました。マシン造りに関しては、設計はしましたが、組み立てる作業は、ほぼ野口が行いました。全日本をしているだけでは、やることのない作業を経験してもらいたかったですし、結果に結びついたことは、自信になったと思います。T.O.Tは、ライダーよりマシンが注目されるイベントだと思いましたし、何より関わった人間も手間はかかりましたが楽しめました。次回は、また違ったトライをして出られたらいいですね。」